ホーニング加工
- 円柱状のホーニングヘッドに砥石が取り付けられた主軸を往復・回転連動し、砥石を開かせることによって内径の公差・粗さをホーニング研磨します。加工面にできる細かなクロスハッチ(ホーニング痕)によって潤滑油を保持し、低摩耗を実現して精度と耐久性を向上させます。
冷間圧延伸管
- サイズ別のダイス・プラグ製作が不要なため少量で高精度。薄肉でホーニング加工ができない場合でも、パイプの粗さ追求が可能な次世代のシリンダーチューブです。自動車、航空機、建設機械、配管などで使用される部品に適しており、軽量化や強度向上が求められるアプリケーションに最適です。
旋盤加工
- 材料を三爪・四爪・五爪チャックに固定し回転させ刃物(バイト)を当て、削る旋削加工です。面取り・ネジ切り・ボーリングなどの加工ができます。主に弊社では、ホーニングを行う前加工としてボーリングでホーニング下(-0.2mm)までの加工と外径研摩前までの加工が主です。
マシニングセンタ(MC)
- コンピュータ数値制御(CNC)の指令によって、フライス加工を自動的に行い、事前に専用ソフト上に加工工程のプログラミングを直接オンライン(DNC)で制御装置に転送し切削をします。主にホーニング後、キー溝・エグリ・フランジタップなどの加工に使用しています。
ホーニング加工の特長
ホーニング加工は、円筒内部の幾何精度と表面品質を向上させるための精密仕上げ技術です。
複数の砥石を用い、回転運動と軸方向の往復運動を組み合わせることで、内面を均一に加工します。この加工により、真円度・円筒度・直進性の向上 とともに、安定した表面粗さが得られます。シリンダ・スリーブ・油圧部品など、高い寸法精度が要求される部品で特に効果を発揮します。また、ホーニング特有のクロスハッチ(アヤ目模様)は油膜保持性を高め、摺動性・耐摩耗性の向上 に寄与します。
仕上げ精度と耐久性の両立が求められる用途に適した加工方法です。