ホーニング加工とは、研磨加工の一種で、主に円筒内面の仕上げを行う加工方法です。
円筒内面を精密に研磨します。
ホーニング加工にはホーニング盤と呼ばれる専用機械を用います。
ホーニングヘッドというホルダーの側面に砥石を数個取り付けた工具を用いて、回転と往復運動で円筒内面を研磨します。ホーニングは、非常に高精度で表面を仕上げるため、内面の寸法精度や表面の粗さを改善するのに適しています。
ホーニング加工では加工面に非常に細やかなクロスハッチ(網状の筋)ができます。潤滑油が染み込む微細なオイルだまりとして機能するため、金属同士が接触する摺動部(機械や装置において、相対的にこすれながら滑り合う部分)に潤滑油を保持し、低摩擦を実現し精度と耐久性を向上させます。
クロスハッチ(網状の筋)の特徴 20~60°で交差しています。
回転速度や往復運動速度によって角度を制御できます。
潤滑油を保持し、油膜が形成されるため摩擦や摩耗が低減されます。
ホーニング加工をまとめますと、真円度や円筒度、表面粗さなど、精度が求められる部品の製造に多く使われています。
なお、さらに表面粗さを追求する場合、内径を磨く際もペーパーヤスリ240番から400番でゆっくりと粗どりして、仕上げは800番~1000番台で目を細かくしていきます。