細い穴、そして長いモノ、それらの内径をホーニングする際、
最も気を使わなければいけないのがホーニングヘッド(砥石のあて具合)の微妙な調整です。
砥石のあて具合を間違えると、機械メインシャフトの回転により、
細ければ細いほどホーニングヘッドやシャフトが割れやすく折れやすいためです。
その微妙な砥石のあてぐあいや回転速度、ストロークの速さ等、これらは経験だと思いますが、
セッティングにも慣れが必要です。
無事に加工終了。
ここからは余談です。
ちなみに私の場合は、材質やホーニングでの取り代にもよりますが、気温、砥石が擦れる音(研磨音)、パイプ内径部のクロスハッチの具合 . . . 等に細心の注意をはらいながら作業を進めるのですが、
数モノでない限りそれらは毎回違います。
「ベストなセッティングで最終的に指定の公差内に希望の面粗さで仕上げる」
パイプは、材質や熱等によってかなりの伸び縮み(歪)が生じますので、毎日が本気の勝負です。
ホーニング加工の特長について